DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」196回目のボヤきは「自分のキャパが分からない…」です。
新年になって気持ちも新たに仕事に取り組もうと思っています。去年は自分のキャパを見誤ってなんでも仕事を受けてしまい、周りにも迷惑をかけてしまいました。今年は自分にできることとできないことを見極めてできないことはできないとキッパリ断ろうと思うのですが、できるか不安です。自分の限界に向き合うのが怖いという気持ちもあって目を背けてしまいます。自分のキャパを正しく知る方法についてあおいさんに教えてほしいです。
自分の限界を知るために大事なこと
「限界を知る」といっても技術や体力、または精神力など、さまざまなステータスがあるわけですが、この中で最も大切になるのが「体力」になります。
体力が備わっていれば技術の学習能力も上がるし、体力が尽きるまでは精神力は持続できますし、全てのステータスの根幹は体力であると心得てください。
でもこの体力というステータスがなかなか厄介なもので、その日によってムラがあり安定しないんですよね。
その日のコンディションによって大きく乱高下するのが体力ですから、だから「できる」と思って引き受けた仕事ができなかったりしてしまうわけですね。
特に生活習慣が乱れがちな人ほど体力が不安定で、体力ゲージの乱高下が激しくなりがちなのですが、そんな毎日が続くと体力の限界値が自分でもよくわからなくなってしまうんです。
これがいわゆる「自分の限界がわからない」という症状ですね。
見つめるのは「努力」ではなく「習慣」
自分の体力の限界値を知るために大切なことは、まずは生活習慣を整えること。
十分な睡眠とバランスの取れた食生活、適度な運動と健全な趣味。
健康的で規則正しいサイクルが出来上がれば、体力も乱高下することなく安定しますので、「現時点での自分の限界」というものが見えてくると思います。
それを踏まえて、限界値を底上げしたいのならそれなりの生活習慣を見直せばいいだけ。
人は習慣によってつくられる生き物ですからね。
「努力」ではなく「習慣」に注力したほうがいいのかもしれません。
断ったほうがいい仕事は?
生活習慣を乱す宿敵は、夜更かしや深酒、人付き合いや娯楽などがありますが、最も厄介な敵は「仕事」になります。
仕事で生活習慣を乱して、仕事でコンディションを崩し、自分の限界値がわからなくなり、そして仕事に支障が出てしまうという悪循環になってしまいます。
そうならないためにも生活習慣を乱しかねない仕事はなるべくお断りすることです。
仕事で体調を崩してパフォーマンスが落ちても誰も責任は取ってくれませんからね。
どうせ自分で取らなきゃならない責任なら自分の生活習慣を優先すべき。
限界まで働く必要はないのですよ。
自分の限界がよく見えるコンディションで働くのが「できる人」なのですよ。